さまざまな光を表す単位。一体どれが知りたい値を示すのか。
ラジオライト、懐中電灯、ツールライトなど非常時に使用するものや、普段使いする蛍光灯やLEDなどを購入する時に「どのくらいの明るさかな?」と確認しようとすると『40lm』『20cd』など商品ごとに記載がされているかと思います。
このくらいの明るさ・色ですよといった写真や画像が売り場に掲示されていると思いますが、よく使用されている単位の『lm(ルーメン)』とはどこのどういった明るさを示しているかわかりますか?
長い寿命のLED、久々に新しいものに変えようとしてみたら知らない単語が多い…
白熱電球や蛍光灯からLEDに変えたいけどW数表示ではなくなっていて困った!
同じ商品なのに100ルーメンと20カンデラって何が違うの?という方もこちらの記事で一度確認していただければと思います。
簡単に説明した図が以下のものです。
もう少しだけ詳しく知りたい方向けに説明いたしますね✨
よくソーラーウォールライトやラジオライトで使用されている明るさを示す単位といえば『lm:ルーメン』。
ルーメンは光源、電球などから放たれる光の総量を表す単位です。数値が高いほど光が多いということになり、明るくなります。
以前白熱電球などでは『W:ワット』で表示されていました。ワットは消費電力を表しています。白熱電球の時はワットで明るさを表していましたが、LED電球が出てくるようになってから同じワット数でも商品によって明るさが違ってしまうということが発生するようになってしまいました。そのため、ワット表記からルーメン値での表記が使われるようになりました。
商品の明るさを表す単位としてよく見かけるのがルーメンではないでしょうか。
Zioで取り扱っているSTARLIGHT商品も、ルーメン値で表示されているものが多いですね。
明るさを表すのであれば『lx:ルクス』も聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
ルクスは光源、電球などによって照らされた面が受ける光の量のことです。つまり照度のことを示します。
ルーメンは照明器具の明るさそのものを示しますが、ルクスは照明器具によって照らされた面の明るさを示します。光源との距離によって照度は変わり、光源からの距離が近いほど高く、遠いほど低くなります。ルクスを表現する定義は決められているので、商品によってルクスの定義が違うから明るさの感じ方が変わってしまう!といったことはありません。
続いて『cd:カンデラ』とは光度のことで、光源から出る光の強さのことです。光はさまざまは方向へ広がり拡散するので、どこから計測しても光の強さは均一ではありません。光の中で特定の方向に一番明るい箇所の数値が光度です。ルーメンが「光源から放たれる光の総量」を表すのに対して、カンデラは「1つの方向への光の強さ」を表します。
ハンディライトや懐中電灯を壁に向かって照らすと、丸い円になった光が見えるかと思います。この一番明るい方向の光の強さがカンデラです。
ツールライトなど、照射する方向によって明るさが異なるものは、最も光度が強い方向の1点の光度を最大光度として表します。
最後にもう1つ、『K:ケルビン』は色温度、光の色のことです。
この単位は電球を購入する時に見たかも?という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
防災電球の箱には昼白色という記載があります。色温度は約5000Kで自然な白色ですね。
他によく見かける電球の色ですと、白色(3800~4500K)、青みがかったようにも見える昼光色(5700~7100K)、暖色でオレンジっぽく見えるような電球色(2600~3250K)などがあります。青みがかった色はケルビンの数字も大きく、赤みがかった色ほど数字が小さく表されます。
様々な単位が使われているライトですが、何の単位かわかれば使用用途によって目安にしやすくなります。
非常時に活躍するハンディライトとランタンだと、単位が違うものが混ざっているのはなんだろう?と思った方もぜひ参考にしてください。
ただし、電球によっては同じルーメンなのになんだか暗い?といったこともあります。
一体何が違うのか…というと、配光角です。光源、照明器具がどれくらいの角度で照らせるのかを示したものが配光角です。
これまで白熱電球は配光角が大体300度ほどあり、天井あたりまでを広く照らしていました。
ところがLED電球は配光角度が部屋全体を照らす260度のものもあれば、120度といったほぼ直下をメインに照らすものもあるのです。リビングを明るくしたかったのに天井がなんか暗くなってしまった…という場合はルーメン値以外に、電球の配光角をよく確認してみてくださいね。
どういう用途で使用するか、どんなものが欲しいのかを思い浮かべるとチェックすべき単位がどれなのかわかるかもしれません。
参考になれば幸いです。